2-1 SMTP
さっそく電子メールを送信する際のパケットのやり取りを見てみよう。 |
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図2 メール送信時のパケット |
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この3つのパケットで、クライアント(ポート番号:1119)とメールサーバ(ポート番号:25、SMTP)間の
TCPのコネクションを確立している(3way handshake)。 |
2-2 レスポンス
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パケットを詳しく見てみよう。 |
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図3 パケット4の詳細 |
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2-3 コマンド
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パケットを詳しく見てみよう。 |
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図4 パケット5の詳細 |
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2-4 SMTPデータ の やりとり
パケット4以降のパケットのデータのやりとりを見てみよう。 |
表1 パケット4から14までのやりとり |
パケット8と10で電子メールの送信者、受信者をメールサーバに通知している。 |
嘆きの“ドット・エンター”の時代 |
ワークステーション時代、電子メールの仕組み(SMTP)は既にあり、コミュニケーションの手段として
活用されていたものの、メーラという便利なものはなく、すべてワークステーションの画面から
コマンドを手で打ちこんでいた。 |
2-5 POP3
次は、電子メールを受信する際のパケットのやり取りを見てみよう。 |
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図5 メール受信時のパケット |
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この3つのパケットで、クライアント(ポート番号:1121)とメールサーバ(ポート番号:110、POP3)間の
TCPのコネクションを確立している(3way handshake)。 |
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表2 パケット28から47までのやりとり |
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パケット29と32で、クライアント(メーラ)はメールサーバに、ユーザ名(アカウント)とパスワードを送信している。
パケット39のデータ部には“1926”となっている。 |
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図6 パケット39の詳細 |
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“SMTP”だけでも電子メールは送ることができる! | |
元々電子メールで用いられるプロトコルは メールを転送するSMTPだけだったが、後に
POPやIMAPなどのプロトコルが誕生する。 |
2-7 履歴
パケット14は、“メール送信”の電子メールの本文であり、パケット43は、“メール受信”の電子メールの本文である。 |
図7 パケット14とパケット43の比較 |
図8 メールヘッダの確認画面 |
パケット14に比べてパケット43のメール本文の先頭部、メールヘッダといわれている部分 に
「Return-Path:」や「Received: from」などのフィールドが付加されている。 |
SPAMメールと迷惑メール |
迷惑メールのことを“SPAM(スパム)メール”とも呼ぶだろう。SPAMメールの語源は諸説あるが、有力説は
アメリカHormel Foods社の豚肉の缶詰「SPAM」からだといわれている。 |